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引っ越しの準備ついて

TEL. 011-792-1679

 引っ越しの準備について


引っ越しの準備

日々、様々なお客様の「新生活への第一歩」をお手伝いしている引っ越し業者の視点から、失敗しないための引っ越し準備のすべてをお伝えします。

引っ越しは、単なる「荷物を運ぶ作業」ではありません。

お客様の大切な財産と生活を、安全かつスムーズに新しい場所へ移す一大プロジェクトです。

私たちプロが現場で見てきた「あ、これは大変そうだ…」「この準備は完璧!」という多くの経験に基づき、「いつ」「何を」「どのように」準備すればよいか、時系列に沿って解説します。

引っ越しが決まったら「まず」やること(2ヶ月前〜1ヶ月前)


引っ越しが決まった瞬間から、準備は始まっています。
初動の速さが後々の余裕に直結します。

【最重要】現住居の「解約通知」


賃貸契約書を確認し、管理会社や大家さんに「解約通知」を出します。
多くの契約では「退去の1ヶ月前まで」と定められていますが、2ヶ月前の場合もあります。

通知が1日遅れただけで、翌月分の家賃が丸々発生することも。
契約書を今すぐ確認してください。電話だけでなく、書面(メールやFAX、専用フォーム)で証拠を残すのが鉄則です。

引っ越し業者の選定と「相見積もり」


引っ越し業者に特に指定がないのであれば複数の引っ越し業者に見積もりを依頼します。

最低3社は比較を

料金はもちろん、サービス内容(どこまでやってくれるか)、補償内容、スタッフの対応品質が会社によって全く違います。

申告漏れは絶対NG 

「これは自分で運ぶから」と申告しなかった荷物が、当日「やっぱりお願い」となると、トラックに乗らない、時間が押すなど最悪の事態を招きます。すべて申告した上で見積もりを取ってください。

「安い」だけで選ばない

極端に安い業者は、引っ越し業務の経験が少なかったり、派遣作業員ばかりで品質が低かったり、保険が不十分だったりするリスクがあります。

引っ越し日の決定

引っ越し業者と相談し、引っ越し日を確定します。

引っ越し料金は需要と供給で決まります。
繁忙期(3月〜4月の料金は平常時の1.5〜2倍以上で予約も殺到します。
通常期でも高い日は土日祝日、月末、大安。
狙い目は平日の午後便、仏滅など。
新居の鍵の受け取り日と、旧居の明け渡し日を考慮して、無理のない日程を組みましょう。

大型の「不用品」処分の計画


新居に持っていかない大型家具・家電(ベッド、ソファ、冷蔵庫など)をどう処分するか計画します。
引っ越し当日に「これも捨ててください」は(基本)できません。
「新居で処分する」は引っ越しコストが乗るので割高になります。

自治体の粗大ごみ処分が最も安いですが、予約が必要で時期によっては回収日が数週間先になることもあるのでなるべくすぐに予約を入れましょう。

リサイクルショップ まだ使えるものは売れる可能性があります。出張買取を予約しましょう。

不用品回収業者 高額になりがちですが、日時の融通が利き、まとめて引き取ってくれます。

引っ越し業者の引き取り オプションで対応可能な場合も。見積もり時に必ず相談してください。

個人売買    ジモティー、メルカリ、SNSなどを利用して引き取ってもらう。


本格始動!「仕分け」と「手続き」(1ヶ月前〜2週間前)


ここから具体的にモノと手続きを動かしていきます。

引っ越しの準備 手続き

【重要】ライフラインの手続き


電気、ガス、水道の「停止(旧居)」「開始(新居)」の連絡をします。
ネットや電話でOK。使用停止日と開始日を伝えます。

ガス 
新居での「開栓立ち会い」が必須です。引っ越しシーズンは予約が埋まりやすく、入居当日に「お湯が出ない…」という事態になりかねません。実際にたまにあります。キャンセルは簡単にできるので1ヶ月前には予約を入れましょう。

インターネット
これも忘れがち。住所が変われば移転手続きもしくは新規契約が必要です。開通工事が必要な場合、1ヶ月以上かかることもあります。今すぐ手配を。

新居のレイアウト決めと採寸


新居の間取り図を入手し「何をどこに置くか」を決めます。
当日、私たち作業員が「このタンスはどこに置きますか?」と聞くたびに作業が止まります。
大型家具・家電の配置は必須。最低限、ベッド、ソファ、冷蔵庫、洗濯機、本棚の場所は決めておいてください。

徹底的に採寸
設置場所 冷蔵庫や洗濯機のスペース。
搬入経路 ここが最重要!玄関ドア、廊下の幅、曲がり角、エレベーターの入口、階段の幅。

「ソファが廊下を通らない」は、私たちプロでも吊り上げ(追加料金)や、最悪「搬入不可」となる悲劇です。必ず事前に測ってください。

各種「住所変更」手続き(役所系)


役所での手続きの準備をします。
転出届(旧住所の役所)引っ越しの14日前から当日までに提出し、「転出証明書」をもらいます。(マイナンバーカードがあればオンラインでも可)

国民健康保険・児童手当など転出届と同時に手続きします。

梱包資材の準備


ダンボール、ガムテープ(布製が強力)、緩衝材(新聞紙、プチプチ)、マジック、軍手、カッターを準備します。
ダンボールは引っ越し業者から購入するかインターネット通販で購入しましょう。
スーパーやドラッグストアでもらう場合、強度(特に底)と清潔さに注意してください。


荷造り(パッキング)開始!(2週間前〜前日)


いよいよ荷造りです。ここでの「ひと手間」が、当日のスピードと新生活のスタートダッシュを決めます。

荷造りの「4つの鉄則」


1. 「重いものは小さな箱に、軽いものは大きな箱に」
これは全荷造りの基本です。本や食器を大きな箱に詰めると、底が抜けるか、重すぎて運べません。逆に衣類は大きな箱でOKです。

2. 「使わないものから詰める」
オフシーズンの衣類、本、CD、来客用の食器から手を付けます。

3. 「部屋ごとに詰めて、部屋ごとに完結させる」
「台所のもの」と「洗面所のもの」を同じ箱に入れないでください。荷ほどきが地獄になります。

4. 「箱には『中身』と『新居のどの部屋か』を必ず書く」
マジックで「上面」と「側面(最低1面)」に書きます。積み重ねた時に側面しか見えません。「中身(例:マンガ)」「部屋(例:寝室)」を書いてください。「割れ物注意」の記載も忘れずに。

プロ直伝!アイテム別「梱包テクニック」


食器・割れ物
面倒でも1枚ずつ紙(新聞紙や緩衝材)で包みます。
【重要】 お皿は「平積み」せず、「立てて」箱に入れます。縦の衝撃に強いからです。
隙間は絶対に作らないこと。丸めた新聞紙を詰め、箱を振っても音がしない状態がベストです。

本・書類
必ず「小さい箱」に。紐で縛るだけはNG。荷崩れします。

衣類
畳んでダンボールへ。衣装ケースは中身が軽ければそのままでOKな場合も。業者に確認しましょう。
ハンガーにかかったまま運べる「ハンガーボックス」(業者オプション)は最強です。シワにならず、荷ほどきも一瞬。

調味料・液体類
極力、使い切るか捨ててください。
使い切れず運ぶ場合はフタを閉め、ラップを巻いてからビニール袋に入れ、口を縛ります。液漏れは他の荷物を汚す大惨事につながります。

小型の家電類
購入時の箱があればベスト。なければ、業者に任せるか、プチプチで包みます。
ケーブル類は本体にテープで貼らず、袋にまとめて「何のケーブルか」書いておきましょう。

「すぐ使う箱」の作成


引っ越し当日から翌日にかけて「絶対に使うもの」を1つの箱にまとめます。
これを作っておかないと、当日の夜、20箱以上のダンボールからトイレットペーパーを探す羽目になります。

中身の例

トイレットペーパー、ティッシュ
カーテン(プライバシー保護のため最優先)
洗面用具(歯ブラシ、タオル)
スマートフォンの充電器
引っ越し当日に着る服や着替え、パジャマ
カッター、ハサミ、軍手 タオル
(お子さんがいる場合)おむつ、おもちゃ

最終準備と手続き(1週間前〜前日)


いよいよ大詰めです。

住所変更(役所以外)

以下の住所変更手続きを行います。

郵便局「転送サービス」をネットか窓口で申請(1年間無料)。
金融機関 銀行、クレジットカード、証券会社。
携帯電話 サブスクリプション 各種Webサービス。
運転免許証 引っ越し後、新住所の警察署で手続き。
その他 勤務先、学校、保険会社など。

冷蔵庫・洗濯機の「水抜き」


引っ越し前日に必ず行います。
当日、これができていないと作業が中断します。
ご自身で対応できない場合は事前に引っ越し業者にご相談してください。アドバイスもしくは業者が何とかしてくれます。

冷蔵庫
1. 前日までに中身を空にします。
2. 前日の夜にコンセントを抜きます。
3. (機種による)製氷機を停止し、水や氷を捨てます。
4. 下の「蒸発皿」に溜まった水を捨てます。蒸発皿がなければ何もしなくていいです。
洗濯機
1. 蛇口を閉めます。
2. 「洗い」で1分ほど回し、給水ホース内の水を抜きます。
3. ホースを外し、中の水をバケツに出します。
4. 「脱水」をかけて、洗濯槽と排水ホースの水を完全に抜きます。手でホースに勾配をつけるときれいに抜けます。

当日の手荷物の準備


「トラックに載せないもの」をまとめます。
貴重品(現金、通帳、印鑑、宝石類)、新居の鍵、携帯電話、PC(データが心配な方)、引っ越し代金(現金精算の場合)は、必ずご自身で管理し、手荷物として運んでください。

近隣へのご挨拶


旧居の大家さん、近隣の方へ挨拶します。
当日はトラックが道や駐車場の出入口を塞いだり、騒がしくなったりします。「明日の午前中、お騒がせします」と一言あるだけで、余計なトラブルを未然に防げます。

引っ越し「当日」の動き


あなたは「司令塔」です。スムーズな指示出しが、作業時間を短縮します。

【旧居】搬出作業


リーダーとの打ち合わせ
作業開始前に、リーダー(責任者)が挨拶に来ます。
ここで「持っていくもの」「持っていかないもの(残置物)」「特に気をつけてほしいもの」を最終確認します。
作業中
基本的にはお任せください。私たちは「運びのプロ」です。
ただし、指示を求められた時(これは?など)のために、すぐ動ける場所にいてください。
暇なら簡単な掃除などしておきましょう。
搬出完了時の「積み残し確認」
全ての荷物を積み終えたら、リーダーから「お部屋に何も残っていませんか?」と確認されます。
押入れの中、ベランダ、収納の奥まで、ご自身の目で「全室」を確認してください。ここでOKを出すと、トラックは出発してしまいます。
新居までの移動は、なるべくトラックと同時に到着できるような方法で動きましょう。

【新居】搬入作業


搬入前の打ち合わせ
新居に到着したら、まずリーダーに「この部屋にこれを」と明確に指示してください。
私たちは基本「大きな家具・家電」から設置します。後から動かすのは困難だからです。
洗濯機の設置、ベッドの組み立ても(プランによりますが)私たちが行います。
ダンボールは「リビング」「寝室」といった指示に従い、各部屋に振り分けていきます。
搬入完了時の確認
全ての荷物が搬入されたか確認します。
家具・家電に傷がないか、家電が正常に動くか(設置を依頼した場合)を確認します。
精算
全てが完了したら、料金を精算します。

おわりに


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

準備がどれほど大変か、同時にお分かりいただけたかと思います。

私たち引っ越し業者は、「荷物を無事に運ぶ」ことが仕事ですが、それ以上に「お客様の新生活のスタートを、気持ちよく切ってもらう」ことが使命だと考えています。

完璧な準備は、当日の作業員を助け、結果としてお客様自身の「安心」と「時間の節約」につながります。

あなたの新しい門出が、最高のものになるよう心から願っています。頑張ってください!



引越しに伴う建物への養生(保護)作業についてはこちらをご覧ください。

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